トロイメライの学園に通う男子生徒。
茶髪の癖っ毛であり、下ろすと目元を隠すまでに長い前髪をヘアバンドで上げている。
瞳の色はグレー。
草木の声を聞き、操り、そして風をも味方にする大地の魔法使い。自然界を支配する魔法使いとも呼ばれる。魔力の色は薄い緑色。
大地魔法の使い手である望自身もまた、まるで風の様に飄々とした掴めぬ性格をしており、自由を好み、何に縛られる事も嫌う、まさに自然界の様なあっけらかんとした性格。
彼特有の魔法の力"
大地の魔法"は、名だけ聞くと絶大な力のように感じるものの、実際に
望が操れる物は自然物の恵と力である草、木、風の三つのみ。
自然界の力を借りるのは非常に珍しい種類の魔法だが、使い所は難しく、本人自身も幼い頃はよく悩んだらしい。
唯、現在の望曰く
「小さい時から木や風がいつも話しかけてくれてたから、話し相手には困らなくて良かった」と発言しており、然程今では悩んではないように見える。
愛夢と出会った当初は彼女の前例のない程の無才能さに素直に驚き戸惑ってしまった。
然しきっかけがあり彼女の夢である「立派な魔女になりたい」という切実な想いを 聞いた事で、彼女の行く未来に純粋な興味を持ったらしく、"
自分たちが愛夢を立派な魔女にしてあげる"と約束し、以来行動を共にする様になる。
美羽は幼馴染であり、また 兄の様な存在でもある様で、他の誰よりも深く信頼し 心から慕っている。
…然し、彼に幼い頃から可愛がられ、更に甘やかされて育った為に、現在は自他共に認める我儘になってしまった。
然し本人は全く気にしていない。
又、一見すると物腰が柔らかい為、無害で穏やかそうに見えるが、実は結構な腹黒で 純粋に底意地が悪い様だ。
やはり本人は全く気にしていない。
余談だが、彼が抱いた愛夢への感情はやがて"興味"から、彼すら無自覚な"恋心"へと変化する事を、この時の望はまだ知らない